脚光顔

辻井伸行

バン・クライバーン国際ピアノコンクールで

日本人として初優勝して

クラシックとしては珍しく

オリコンのCD売り上げランキングで

CD2枚がともに50位以内に

入ったそうな(6/9)。

前日までは100位圏外だったそうだから

一躍脚光を浴びているみたい。

四年に一度開催される

アメリカのクラシック・ピアノ奏者の

登竜門として有名な

コンクールだそうだけど

実は「竜」になったピアニストは

ほとんどいないそうな。

なんでも、優勝すると、

約三年間にわたって

膨大な数のコンサートをする

ツアー契約になっているんだって。

過去の優勝者の多くは

世界を回って多数のコンサートを

こなしてるウチに消耗しちゃって

その後鳴かず飛ばずになるんだそうな。

ううむ。

日本の場合、なおさらヤバイ。

日本のファンは外国の権威に弱いから

その時は大騒ぎはするけれど、

自分の耳を信じて、

演奏なりプレーヤーを

好きになったわけじゃないから

すぐに興味を失っちゃう。

三年も経つと脚光どころか、

懐中電灯でも照らしてくれなくなる可能性がある。

ただ、今回のコンクールは1位が二人で

中国人の優勝者もいる。

そっちにツアーをまかせて、

辻井クンは消耗を避けたらどうかなあ。

20歳と若いんだから、一時の脚光より、

熟成にじっくり時間をかけて

本当の登り竜になってほしいと思うのは

ワタシだけ?




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