毒舌受賞会見で脚光

2012.1.21

田中慎弥


だらず様、芥川賞受賞会見で

「断って気の小さい選考委員が倒れたりすると、

都政が混乱

しますので貰っておいてやる」

と選考委員の石原都知事に悪態をついて

一躍脚光を浴びた

田中慎弥サンの事、ご存じですか?

4歳で父親を亡くし、 山口県下関 で

婦人服の販売をする母親とずっと二人暮らし。

地元の工業高校を卒業後は

就職をせずに、アルバイトもしない。

世間から見たら、いわばニート、

引きこもりみたいなもんですが、

20歳から書き始めた小説一筋の生活で

苦節19年にして、今回の栄冠のようです。

周囲の目を気にせず、なにがなんでも

自分の信じる道を突き進む

まさにだらずですね。拍手。

だらずは、それでも「どこか憎めない人」です。

田中慎弥サンも、悪態のわりに

どこか愛嬌がある人のような気がします。

そして真のだらずには、同じように信じて

サポートしてくれる理解者がいるものですが、

この点、彼にも忍耐強いお母さんがいらっしゃいます。

毒舌を弄する「偽悪者」の彼よりも

むしろお母さんの努力に報いる賞として

受賞をお喜び申し上げたいです。

でも・・・しかし、ちょっと心配ではあります。

全国で約26万世帯 といわれる

ひきこもりのいる家庭で、

彼のように誰もが認める栄光をつかむケースは

ごくごくマレでしょう。

今回の田中慎弥サンの受賞が

いわゆる、世間で「まっとう」とされる

就業労働者、普通の社会人の生活を

平凡さゆえに否定することになったり、

社会にも家族にも貢献しないで

義務も責任も果たさず、

うまいとこ取りだけして楽をする

パラサイト人間のずるい言い訳に使われたりしたら

渡世が混乱します。




 TOPページ    ご意見


イラスト・文章の無断転載を禁止します/著作・松村宏