脱藩顔

坂本龍馬(福山雅治) 


NHK大河ドラマ「龍馬伝」が

第一部放送分を終了(3/28)

これまで毎週欠かさず見てきたけど、

これまでの大河ドラマに比べて

抜群に面白い。

福山雅治の役作りもなかなかいいけど

むしろ龍馬を取り巻く人間像が

一人一人、実に丁寧に描かれていて出色だ。

ほんのささやかな脇役まで

性格描写や、感情の動きが

とてもリアルに掘り下げて演出されている。

たとえば第一部最終回でいえば、

脱藩するため、龍馬が家を

出て行ってしまった朝、

そうと知りながら、姪の春猪が

大好きな叔父さんを

いつも通り起こしに来るシーン。

龍馬の部屋は主人を失ってガランとしている。

天井から見下ろす

奇抜なカメラアングルで

残された家族の寂寥感を表現していた。

いままでの大河ドラマで

お目にかかったことがない演出だ。

そろえた人気俳優たちの

どアップを執拗に画面に登場させるのが

視聴者サービスだと思い込んでる

凡百のテレビドラマの絵作りに比べると、

「龍馬伝」は胸がすくような画面が目白押し。

これじゃ出演している役者も

やる気が出るだろうなあ。

第七回放送で死んでしまったけど

龍馬の父親・八平(児玉清)が

桂浜の海岸で、龍馬の語る壮大な夢を聞きながら

「龍馬はそんなことを考えちょったか」と呟く。

あっさりした演出だけど、

めちゃめちゃジーンと来た。

児玉清サンって、こんなに名優だったっけと

震えが来た。

来週からは土佐を飛び出した龍馬が

幕末動乱の日本を駆け巡る第二部。

これからも、姪シーンいや

名シーンを続々見せてほしい。




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