画家顔

中曽根康弘

元首相

東京・日本橋の三越

日本橋本店で開催中の

「文化人・芸能人の多才な美術展」に

風景画の油絵を出展。

業界の先輩と一緒にその展覧会を

覗いて来た(4/28)んだけど

たけし、しょこたん、叶恭子など70人の芸能人と

福田首相はじめ安倍ちゃんや麻生サンなど

20人を越す政治家の大勢の作品が

所狭しと並んでいる中、

ダントツな存在感で、他の出品作を

圧倒していたのが中曽根センセイの

風景画だったよ。まるで格が違う。

高校生の文化祭の展示の中に

一人だけ画家の作品が並んでるような感じ。

並べられた著名人の多くの作品が

「上手」とか「素敵」という範疇で納まる中、

一人、芸術と格闘しているんだもん。

なにしろ、画面がパワフルで、

絵が勃起していた。

豪快な筆遣いで白雲ただよう青空に

描かれた、赤黒くそそりたつ箱根の山。

ワタシにはセンセイの

なお衰えない旺盛な精力を感じて

おおいに驚いてしまった。

もうすぐ90歳という年齢を考えたら、

ちょっと凄まじい絵と言ってもいい。

ワタシは中曽根サンという政治家は

あまり好きではなかったし

思想には首をかしげることも多いんだけど

この絵を見たら、やっぱり一国を預かるくらいの人には

これぐらいパワフルでいてほしいなあと思ったよ。

たとえば、違う一角に飾ってあった安倍ちゃんの絵。

多彩な色使いで鶴太郎風のタッチで描かれていて

どうやら魚のアジらしいのだけれど

イキがいいというより、

イキを引き取った感じだったし

「温故創新」としたためた

福田サンの書の筆さばきには

イキおいより、イキ切れを感じた。

実に作品は正直に人を表すもんだ。




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