意地悪いパティシエ顔

ジェームズ・キャメロン監督

新作映画「アバター」が

早くも世界での興行収入が、

前作「タイタニック」を抜いて

歴代新記録になったそうな。

鑑賞後にうつ症状に陥る観客が出るなど

その革新的な立体映像(3D)ばかりが

話題をさらっている。

映画に描かれている世界に比べて

現実世界があまりにも退屈で

落ち込むんだとか。

う〜ん、それだけかな。

ワタシはこの映画を観て

テーマにビックリしたんだよね。

だって、アメリカ批判そのものなんだもん。

ストーリーは、未知の星にある

貴重な鉱物を狙う地球人と、

先住民との抗争が背景。

主人公は先住民たちと交流し、

理解を深めていくうちに

やがて地球人の横暴さに気がつき

嫌気と怒りを感じていく。

未来で遠い星の話になってるけど

星条旗が出てこないだけで、

「地球人」はアメリカ人だってことは

世界中の観客が気がついたと思う。

建国の頃から繰り返し行ってきた

アメリカのやりかたが典型的に描かれている。

それはインディアンから

現代のアフガン・イラクまで

綿々とつながるアメリカの

一方的で横暴きわまりない

利益追求の相似形だ。

本国での興収はまだ「タイタニック」が

上回っているらしいけど

数多くのアメリカ人が映画館に

足を運んでいるのは間違いない。

「娯楽超大作」という

甘いソフトクリームで

デコレートしておいて

中身は苦〜い自国批判というクスリを

数多くの国民の口にさせたんだから

ジェームズ・キャメロン監督は

ずいぶん意地が悪いシェフだ。

アメリカ人にとって実は

鑑賞後にうつ症状になるというのは

もしかしたらクスリが効いた

証拠なのかもよ。

3D映画ってのは

 Deep 深いテーマで

Dangerous  危険で

Damege ダメージが大きい




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