一億人の息子顔

石川遼選手

「きょうからプロゴルファーの石川遼です。

よろしくお願いします」

東京都内のホテルで記者会見したそうな(1/10)

ニュースやワイドショーはその話題で持ちきりの様子で

街頭インタビューではオジサンやオバサンが

取材に判で押したように同じ答えを繰り返していた。

「あんな息子が欲しい!」

まるで一億人の息子、という感じ。

気楽な人たちだ。

ワタシはそんな恐ろしいこと考えた事もない。

石川遼クンは父親をすごく尊敬しているそうな。

ゴルフを始めたきっかけもお父さん。

遼君を息子にするということは、

遼君に尊敬される親にならなきゃならないってことだ。

それってどれだけ大変なことだろう。

もう、家の中で気楽に屁をこいたり、

鼻をほじったりできなくなる。

いやいや、そんな単純な事じゃないぞきっと。

遼クンのお父さんは記者会見のひな壇で

遼クンのとなりでいっしょにインタビューを受けていた。

「トンビが鷹を生んだ、とは思っておりません。

トンビがトンビを生んだと思っております。

トンビが鷹になったんです」だって。

つまり、これだけ若くしてスポットライトを浴びることになったのは

天賦の才能によってではなく

遼クンの本人の努力であるということを

傍でずっと見守ってきた父親としては

強調したかったんだろう。

さりげない父親の愛情アピールだ。

とはいえ、数百人のマスコミを前にして

なかなか堂々と言えることじゃない。

物怖じせず、プレッシャーに強いのは

さすが遼クンのお父さんってことだ。

普通の人だったら、舞い上がって

高校生の父兄参観としては、ありえない

失神しちゃうようなシチュエーションだもん。

お父さんは金融関係の仕事だってことだけど

仕事場でも業界でも超有名人なんだろうね。

鷹になったトンビの父さん。

それはやっぱりただのトンビではないからね。

だからこそ、息子の名誉のためにも、

人前で一瞬たりともカッコ悪い事は出来ない。

いや〜、クワバラクワバラ。

そんな息子、どう考えても、

ほしくありません。




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