未知との遭遇顔

鳩山似幸(なかじままり)

首相クリソツ芸人鳩山来留夫さんと

「鳩山夫妻」というユニットで

活躍しているなかじままりさんと

ワタシはお友達づきあいをしている。

凡百のモノマネ芸人を寄せ付けない

恐怖すら覚える突き抜けた

彼女のモノマネ芸は

似顔絵描きのワタシにとって

常に刺激的で尊敬の的。

「似幸」は最近の傑作!

タイムリーだし、愛と風刺に満ちた

まりさんの芸風が世間に広く

認知されるといいなあ、と

陰ながら応援しているのだ。

そしたらやっぱり、同じように

彼女のモノマネの切り口と、

狂気が良いと言ってくれる

大物芸能人が現れたそうで、

ありがたいことに

つい最近も、突然、その御仁から

電話がかかってきたんだって。

「鳩山夫人のマネ、売れてよかったね」 

大先輩からの賛辞に

ケータイ片手に緊張するまりさん。

「あ、ありがとうございます」

「でも、ボクはそのマネ

ちゃんと聞いたことないんだよね〜・・・」

とおっしゃるそうな。

まりさんは、うながされると

瞬時にモノマネモードに入る。

尊敬する先輩が相手だ。

気合いをいれて「似幸芸」

ケータイ越しに披露したそうな。

普段はステージであまりやらない

訪米中、鳩山人形ストラップを勧める際の

幸夫人の様子を細かく声マネ。

「かっこいいのよ、鳩山ちゃん」

「鳩山由紀夫のね、お顔がついてるの」

先輩が黙っているので、

「・・・ベターとした声なんですよね」

ちょっと焦りつつ解説して、

ダメ押しにもう一度繰り返した。

「かっこいいのよ、鳩山ちゃん」

そのとたん、電話の向こうから

返ってきた先輩の声が違った。

「あらぁ、うれしいわぁ」

(だいだい色の濃いぃ声:まりさん談)

「わー!わー!わー!

すいません、

ご本人さまですね!

わー!わー!わー!わー!

ハッハッハッハッハッハッハッハッハッ

ハッハッハッハッハッハッハッハッハッ」

驚天動地の半狂乱。そのあいだ、

「光栄ですぅ、うれしいわ」

など仰っていたそうな。

さすがである。

度量の広さが天文学的。

地球人レベルではない。

まりさんのこの話を聞いてワタシは

映画の信憑性をあらためて確認した。

「未知との遭遇」




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