競争顔

橋下徹

大阪府知事

教育問題について府民と意見を交わす

2回目の討論会(11/24)で

「競争を否定する教員は無責任」

と発言したもんで、参加者から反論のヤジが飛び

会場は一時騒然としたそうな。

「競争を強いることで子供の意欲が

はぐくまれるとは思わない」

という参加者の意見に橋下知事が

「競争を否定してはいけない」

「先生から『競争はよくない』と教えられた子供たちも、

高校を出たとたん競争の荒波にほうり込まれる」

「競争を否定できるのは絶対に倒産がない公務員だから。

それが教員の無責任さだ」

とまくしたてたもんで、

会場からは、「帰れ」といった怒号と

知事を支持する拍手が交錯して

異様な雰囲気になったらしい。

まあまあ、熱くならないで(笑)

ワタシも経験したことあるんだけど、

話が教育問題になるとみんな、なぜか熱くなるんだよね。

ところで橋下サンは教育現場を競争原理で

動かす方がいいという考え方のようなんだけど

その根拠はどこからきてるんだろうか。

競争によって生産量が向上するかどうかの実験は

ずいぶん昔からあちこちの工場などで行われていて

否定的な研究結果が出てるらしいよ。

作業員同士を競争させるグループと

そうでないグループを作って生産量を比べる。

確かに最初のうちは競争させると、

作業効率が上がって、生産量が増えるらしい。

だけど、それは一時的で、やがてバリバリ働く一部の作業員と

競争に敗れてやる気を失った作業員に分かれてしまう。

そうなると全体として生産量は落ちて、

結局は競争のないグループに劣るようになるんだって。

いま、教育現場はこうなってるんじゃないの?

一部の成績優秀な生徒と、やる気を失った多数の生徒に

二極分化しちゃって、その溝はどんどん深まり、幅は広がるばかり。

やる気のない生徒が増えて

全体のレベルを押し下げている。

そんな気がワタシはまさにするけどな。。。

進学校はひたすら東大・京大や有名大学に

合格した生徒数を争ってるみたいだけれど

学校全体としてみたら、はたして成績はどうなってるんだろう。

ひょっとしたら、大勢ドロップアウトする生徒を作って

成績全体は下がってしまってない?

その辺りをちゃんと調査して、たたき台にしてみたらどうなのかね。

お互いの信念や推論を言い合って反目するより、

ずっと建設的な話し合いになると思うけどな。

橋下サンは競争に勝ち残った少数派なんだろうから、

競争を否定されると、そりゃ立場がないよね。

でも、競争を否定する立場の学校の先生たちも

そうはいっても、大学は出た優等生だ。

それなりに競争を勝ち抜いて来た少数派じゃん?

嫌な言葉だけど、いわば勝ち組同士。

そんなこと関係ない!って両方から怒鳴られそうだけど、

今回みたいに会えば言い争って、

どっちが正しいか競争してるところを見れば

どちらも競争原理に染まってるのがわかる。

で、大人同士がいくら熱くなっても、

堂々巡りばかりで、無駄なエネルギー費やし

結局、子供たちにはちっとも伝わらない。

学校で競争からドロップアウトして、

やる気をなくし、勉強しない生徒たちには

なんの影響もなく、なんの役にも立ってない。

まったく、とほほだ。

もうそろそろ、競争し合う関係から

協力し合うような関係に移行しません?

どっちが上か、どっちが正しいか、

いつも争ってギスギスした人間関係より、

お互い助け合って信頼し合う人間関係がある

学校の方が、勉強する気になると、

ワタシは思うんですけど。




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